五島列島はヒラスズキの魚影が非常に濃い。本格シーズンは真冬や春であるが、夏や秋でも釣れるのでほぼ1年楽しめる。またキビナゴを捕食しているため脂ののりも最高だ。初めて上五島で釣ったヒラスズキを食べた時の感動は今でも覚えている。内蔵脂肪が非常に多く包丁にべっとり脂がついたほどだ。五島列島のヒラスズキについて独断と偏見で紹介していく。
五島列島と本土の魚影の濃さの違い
ヒラスズキは千葉県以南のサーフや磯場(福島や茨城のサーフでヒラセイゴの釣果は聞いたことある)で釣れる。神奈川県西湘サーフ、小田原周辺、伊豆半島、静岡のドン深サーフはSNSの釣果情報でよくあがる。もちろん三重県、和歌山県、四国、九州と釣れた話だけ聞けばかなり広い地域で釣れる魚である。これだけ広範囲でヒラスズキが狙えるのであればわざわざ遠征しなくてもいいのではないかと感じるが、五島のヒラスズキの魚影は想像を遥かに超えてくる。また荒磯の王者と呼ばれるだけあってサラシがでているときによく釣れる魚だが、条件が揃えば昼の凪でも釣れることがある。
春爆と呼ばれるシーズン
五島列島は年中通してヒラスズキが狙えるがやはり2月~4月(特に3月中旬ころ)に訪れず春爆と呼ばれるシーズンだろう。この時期は特にルアーへの反応がよくベイトが溜まり活性が良ければ真っ昼間の凪の日でも釣れるぐらいだ。さらにイサキや真鯛といった嬉しい外道も釣れる。イサキや真鯛もキビナゴを捕食しているせいか、こちらも脂がのって美味い。同じ場所でヒラスズキ、イサキ、真鯛の3種同時に狙えるのは非常に魅力的だ。

湾内にもいる
ヒラスズキは磯にいるイメージだが、ベイトがたまる湾内・堤防付近にもやってくる。和歌山県南紀〜三重県熊野周辺でもこのパターンは存在する。こちらはキビナゴでは稚鮎を追っているらしい。警戒心が低くなる夜にボイルを見ることができる。見るだけで面白いのでぜひ五島に行った際は夜の堤防(特に常夜灯付近)に訪れてほしい。しかしルアーに喰わせるのは容易ではない。
釣り方
基本はやはりサラシがでている日を狙う。とにかく泡がでていればOKというわけではないので魚がいそうな根に変化がある場所を探る。サラシが出ると分かりづらいので可能であれば凪の日にチェックするのもいいだろう。この釣りは同じ場所で粘る釣りではないので基本は軽装備でランガンしていくことになる。10投ぐらいしてチェイスがなければ次に移動するぐらいでちょうどいい。
誘い方は基本ゆっくりめで狙う。止めて放置してもいいぐらいだ。私は竿先の調子でちょんちょんと誘うのが好きだったりする。ルアーが止まった瞬間に食いつくことが多いのでラインテンションは緩みすぎないようにする。

オススメルアー
SHIMANOのサイレントアサシン 140S フラッシュブースは必ず持っていくようにしてる根が荒い場所ではロストもありえるので、最低2本は持って行く。サイレントアサシンはヒラスズキ、真鯛、イサキ、ショゴ、サゴシなどなど色んな魚が食ってくる。どんなルアーもっていけばいいか分からない場合はとりあえずサイレントアサシンを持っていくことをオススメする。

